清渓セミナー受講のため久しぶりの上京1日目
セミナー受講のため10月22〜23日と上京してきました。
「第29回清渓セミナー」、場所は日本青年館ホテル8階カンファレンスルーム。
会場が日本青年館ホテルですのでセミナー参加者は、さぞかし若い年代の方が多いのだろうとビビっていましたが、爺よりも高齢の方も見受けられ、心配した様な肩身の狭い思いはありませんでした。
ひと月以上前から申し込みをし、期待していましたが、その期待を大きく上回る内容でした。
二日間で六つの講義がありましたが、全ての講義で「目から鱗」の学びがありました。
日程的に無理をしての参加でしたが、後悔は一切無く、本当に幸運だったと感じています。
10月22日は13:00から3講義がありました。
[講義Ⅰ 進化する里山自然主義]
講師:藻谷 浩介氏 [地域エコノミスト]
我々の頭が昭和時代で止まっているのではないかとの仮定から話が始まりました。
日本の国際競争力のエピソードでは「日本が経済収支赤字の国は?」と全員に挙手させる方式で、(化石燃料輸入国を除く)皆さんが米国や中国・インドなどで挙手をしたのに対して、実はいずれの国も日本にとってはお得意さんである事実。
なんと米国がお得意様のナンバーワンでした。
意外なことに、スイスやイタリアがブランド衣料品や食料品・工芸品(高級時計など)で赤字国であるとのことで、「いつまでも昭和脳では無く、令和脳になってください。」と数字のデータを元に理論的に話をされました。
スイス・イタリアの特徴は、① 観光立国 ② 高い人件費 ③ 大都市が無く里山地帯に経済力・競争力がある ④ 地域意識がとても強く地産地消が当たり前 といった共通項があるとのことでした。
地方で満ち足りて暮らし、好きな時に都会や世界で遊ぶという未来は誰でも入手できると、根拠を添えて話をされました。
[講義Ⅱ オーガニック給食の実践]
講師:鮫田 晋氏 [いすみ市農林課有機農業推進班長]
千葉県いすみ市「オーガニック給食の取り組み」についてのお話でした。
経緯があり、2017年からは学校給食の有機米が100%となったこと。
有機農産物生産者がゼロから、4年で産地形成まで進めたこと。
世界の給食がオーガニックへ進み始めていること。(つまりは食品汚染が進んでいることの裏返しですね)
現在では野菜もオーガニック化していること。等々..
今年は2回目となる「全国オーガニック給食フォーラム」の開催をおこなったこと。等々の発表がありました。
[講義Ⅲ ゼロカーボンシティを目指して]
講師:太田 昇氏 [岡山県真庭市長]
現役市長さんのお話であり、迫力がありました。
「ゼロカーボンシティを目指して」〜脱炭素専攻地域 真庭の挑戦〜と題した、地域資源を活かした『バイオマス』産業のまちを名乗っておられます。
2006年に真庭バイオマスタウン真庭構想を策定
2017年にはバイオマス産業都市に選定される
2015年 生ゴミ資源化事業開始・真庭バイオマス発電所稼働(10.000kw)
2020年 ゼロカーボンシティ宣言
2022年 第1回脱炭素専攻地域に選定される
地域資源を生かした「回る経済」を確立する など
市の本庁舎も地域由来の「バイオマス」と「太陽光」の再生可能エネルギー100%で動いていますとのことでした。
どの講義も実際に実践されていることや、データの裏付けがあることで、その発想や行動力には舌を巻くばかりでありました。
爺の上京時の楽しみ(宿泊ありの場合)part1
田舎に住む爺は、上京時にしか出来ない「密かに楽しむ余暇時間」の過ごし方があります。
今回のように日帰りでは無く「宿泊アリ・時間アリ」の場合は、「寄席」「食事」「徘徊?」が主なものになります。
寄席の場合は雰囲気や地域柄が好きで、「新宿末廣亭」か「浅草演芸ホール」のどちらかが多いです。
稀に上野の鈴本演芸場や池袋演芸場になることもありますが、タイミングが合わず、国立演芸場は未だに未経験です。
そうなると定宿も必然的に新宿か浅草が多くなります。
新宿ですと食事の贅沢は「天ぷら」に決めています。
お気に入りの「天ぷら」の名店が複数あるのです。
浅草でしたら「鰻」に決めています。
これもまた「鰻」の名店がいくつかあります。
年に何度も無いことですので、思い切っての贅沢を味わうのでした。
徘徊?は観光..というほどではありませんが、物色という行為でしょうね。
新宿でしたらカメラ店の徘徊?と、中古音楽CD店での旧作探し。
浅草でしたら、浅草寺辺りの徘徊?(これは観光ですね)と、かっぱ橋道具街での台所用品などの物色。
この辺りが、大体のお決まりコースになっています。
もちろん例外もあり、その時の都合や興味のあり様で変化します。
大抵の場合は、こんな感じで、いまだに飽きていません。
今後は行動範囲(徘徊範囲)がもっと広がるかもしれませんね。
さて、今回です。
[寄席] [食事]
今回はセミナー初日の終了時間が17:30過ぎだったので、寄席は諦めるつもりでした。
「でした。」ということは…なんですが、セミナー会場から電車を乗り継ぎ、浅草のホテルに着き、食事でもしようと外へ出たのが18:30頃でした。
お気に入りの鰻屋さんの前へいくと、何故か暗い…。
「ガーン!嘘でしょ!」なんと火曜日で定休日でした。
「さほど空腹でも無いから、まぁいいや。」と、負け惜しみを言いながら、浅草演芸ホールの前を通ると「割引中」の文字が目に映りました。
こうなると、頭の中から「鰻」や「生ビール」はすっ飛んでしまい「大人1枚!」と言っている爺がそこにいたのでした。
諦めていた「寄席」を観ることが出来たのは、嬉しい誤算でした。
誤算といえば、夜の部主任の「桂夏丸」師匠が、落語の枕で「本日、夜の部主任は私、桂夏丸が務めさせていただきます。」「主任になりますと、演芸ホールのチラシに「真打紹介」のところで、経歴や特技など紹介していただけます。」「今日のチラシには、歌はプロ級とあります。」「ご存知ないかもしれませんが、実は落語もプロ級なんです!」と笑いをとっておられました。
本来、ステージの写真撮影は御法度なのですが、夏丸師匠が最後の最後に出演者の皆さんと(プロ級の)歌を披露された時、「写真撮っても構いませんよ。」と言われました。
そうなると、ほとんどのお客さんが一斉にスマホを持ち出し、あちこちでシャッター音が響きました。
さすがに世界的な観光地「浅草」です。
おそらくは観光客の方なんでしょうね。
高級一眼レフにストロボという猛者のお客さんもおられました。(喜)
[徘徊?(食料調達)]
今回は寄席が跳ねた時間が20:50頃でしたので、あちこちを見て回る時間も体力もありませんでした。
楽しみにしていた鰻にも振られてしまったので、ホテルの部屋で飲むことにしました。
最近、コロナ禍以降は都内のホテル代が急騰しました。
物価の上昇はホテル代だけではないのですが、コロナ前の1.2倍から1.5倍にはなったと思います。
爺がお世話になった今回のホテル代は若干の値上げでしたが、翌日の朝食サービスが無くなっていました。
ホテルにもよりますが、朝の朝食バイキングは大抵の場合満足するので、とても残念に感じました。
前もってわかっていたので、寄席の終了後はコンビニへ直行し、夜食分として缶ビールやおつまみ、翌日朝食分としてサンドウィッチとペットボトルのコーヒー飲料を購入しました。
久しぶりの上京初日は「ほぼ満足少し残念」に終了したのでした。
Let’s try!
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