甘くて美味しい焼き芋を作ろう!

甘くて美味しい焼き芋を作ろう! その他

甘くて蜜たっぷりの焼き芋作りについての解説

その経緯は?

学生時代に下宿をしていたのですが、下宿先は廊下を挟んで左右に四畳半と押入れがついた部屋が連なるものでした。
お風呂・トイレ・炊事・洗濯スペースは共同でした。
同じ下宿に食堂でアルバイトをしている友人がいて、毎回実に美味しそうなものを作るのでした。
包丁さばきもお見事で、キャベツのみじん切りなどは、見ていてもホレボレするものでした。
爺としてはそれまでインスタントラーメンを作ったり、レトルト食品を温めたりする程度だったので、男性の彼が凝った料理を作ることが、とても新鮮に思えたものでした。(男女差別に取らないでください。)
多分、彼の影響が大きかったのだと思います。
また、料理に限らず、ちょっとしたものの自作や塩銀カメラの現像など、高校以前では専門家やその道のプロがすることだと漠然と思っていたことに挑戦することを覚えたのは、この下宿先で親しくなった彼らの影響だと感じています。
勿論、なんでもと言う訳ではなく、当然のことながら自分の琴線に触れたもの限定ですが、「コレハ ジブンデ デキナイカ?」という考えがその時以来芽生えたのでありました。
今では、簡単な料理は自分ですることも多くあります。
特に秋冬の季節物では「焼き芋」・「白菜の漬物」等は、試行錯誤を経て、自分なりに満足をするレベルまでになってきました。
さて、「焼き芋」です。
「ジャガイモ」は昔から大好物の爺ですが、「サツマイモ」は、これまでの人生ではイモ焼酎の原料だということや、テンプラが美味しい程度の認識でした。
それがどうして「焼き芋」を自分で作ってみようと思ったのかを、思い出してみました。
今から何年も前になりますが、つくば市にある「食と農の科学館」へ見学に行きました。
農業や農産物について様々な説明を聞いたものです。
その中でも、「イモ」についてのコーナーでは、飢饉時に「サツマイモ」を作っていた地方では死者が出なかった歴史的に事実があったこと。
今後の食糧危機に対しても救世主になる可能性が高いこと、などを教えてもらいました。
また、説明をしてくださった女性の担当者が「個人的にも私はサツマイモが大好物です。」とも言われました。
そう言われてみると、我が家の「さわらび婆」も含めてですが、一般に女性の方々は「サツマイモ」が好きな方が多いと感じます。(偏見かなぁ?)
実際、お土産に原材料が「サツマイモ」のお菓子や「干し芋」を買って来ると、少なくとも爺のまわりでは、例外なく喜んでもらっていました。
或る日、近所の方から畑で採れたばかりの泥つきの立派な「サツマイモ」をいただきました。
女性にウケようと考えた訳では有ませんが、自分の手で「これを美味しく「焼き芋」にしてみたい!」と閃いたのでした。

様々な品種と調理法のある中で

実際に「焼き芋」について調べてみると、実に多くの品種や調理方法のあることが分かりました。
例えば品種では、「紅はるか」「シルクスイート」「安納芋」の様に蜜感豊富なネットリ系のものや「鳴門金時」「紅アズマ」「紅おとめ」の様にホクホク感のある部類のもの。
これらは代表的な品種であり、もっともっと多種に渡っています。
その中から入手できるものや好みのものを取捨選択すれば良いと思います。
また、調理方法では「焼き芋」にする前には「一晩塩水に浸けておけば良い」とか濡れた新聞紙で包んだ上、さらにクッキングホイルで包むであるとか、それはもう人によって様々な「コダワリ」をもっていらっしゃるのでありました。
爺は「百聞は実験に如かず」(←某国営放送のタイトルですね)のタイプですので、そのような情報に触れる度に、その時々でベストだと思われる方法と比較実験してきました。
そこで、次項以下では、百人百様の方法のある中で、あくまでも今、爺がやっている「焼き芋」の作り方であることをお断りして紹介したいと思います。

爺の焼き(?)芋作りの方法

爺好みのサツマイモの種類

先に書きましたが、サツマイモには大きく分けて2種類あると思います。
昔ながらのホクホク系の仕上がりになる「鳴門金時」「紅アズマ」「紅おとめ」に代表されるもの。
現代ウケする「紅はるか」「シルクスイート」「安納芋」に代表されるネットリ・シットリ系の品種。
いずれも甲乙つけ難いのですが、個人的に今は「紅はるか」を多用しています。
現代の農産物は何を選んでも一定レベル以上ではあると思いますが、そこにコダワリを持つのも結構楽しいことではあります。
人の好みはそれぞれですので、皆さんも色々と試してみられ、お気に入りの品種や生産地を探されるのも一興でしょう。
それでは爺の「焼き芋(石焼き芋)」作りを紹介いたします。

準備するもの

① サツマイモ
サツマイモは畑から採りたてのものを焼くのではありません。
採りたてのものは水分も多く、熟成させる必要があります。
爺は泥付きのものを求めますが、いつ収穫されたのかは不明ですので、とりあえず1ヶ月以上は一個一個新聞紙で包んで醸成させることにしています。
時期的に寒いシーズンとなるので段ボール箱に新聞を敷き詰め、そこに個包装のサツマイモを並べておきます。
サツマイモは寒さに弱いので低温(10度以下といわれる様です)にならない場所にストックしておく必要があります。
美味しい焼き芋を食べるためですので、下準備期間も楽しみましょう。
② ダッジオーブン
石焼き芋(と言っていいと思いますが)にするため、温度が簡単に下がらないことが肝心だと思います。
その点ダッジオーブンは簡単には冷めない特性があり、丈夫で石を入れて重量が増えても安心です。
密閉性も良く、圧力鍋のような効果もあります。
鍋全体の温度が均一になるのも利点です。
③ 石
きっと高温に強い石というものがあるのでしょうが、爺はあちこちで拾って来た「黒い石」をダッジオーブンの底に敷き詰めます。
サツマイモから出る「蜜」で鍋底にくっついたり汚れたりしますが、洗って何度でも使えます。
大きい石では無く、尖っていない小ぶりの石がいいと思います。
④ 手袋
熱いダッジオーブンや蓋、そして焼き上がった芋を掴むので、革手袋を使っています。
軍手でしたら二重にするなど工夫すべきだと思います。
⑤ 長い串
焼き上がりを確認するために使います。
山勘での判断は間違いのもと。
仕上がりのチェックに必須です。
⑥ アルミホイル
サツマイモの水分確保などに必要と思います。
アルミホイルのおかげで、焦げつき・蜜の流失が相当救われていると感じます。

爺の焼き芋作りの手順

①サツマイモを洗う

サツマイモを洗う

洗い終わったサツマイモ

泥のついたサツマイモを丁寧に洗います。
ヒゲなどあれば、この時にむしり取っておきます。

②サツマイモをアルミホイルで包む

アルミホイルで包んだサツマイモ

アルミホイルで包んだサツマイモ

① で洗ったサツマイモを水切りせずに丁寧にアルミホイルで包みます。
丁寧に包むのは「蜜」が出た時にできるだけ逃さないようにするためです。
「蜜」は食べる時は甘くてありがたいのですが、ダッジオーブンや石にこびり着くのは、後々とても苦労を伴うので、上手に包みましょう。

③ダッジオーブンの底に石を敷き詰める

石を敷き詰めたダッジオーブン

石を敷き詰めたダッジオーブン

ダッジオーブンの底に、よく洗った石を濡れたままで敷き詰めます。
直接ダッジオーブンの底に敷くことで、鍋に芋が直接ふれないので、焦げることがありません。
金属製の蒸し器も試しましたが、おそらく遠赤外線効果なのか、昔から「石焼芋」と言われるように、石を敷く方が圧倒的に美味しく仕上がります。

④ダッジオーブンにサツマイモ配置する

②の芋をダッジオーブンに配置

②の芋をダッジオーブンに配置

いよいよ②の芋をダッジオーブンに配置します。
底には石が敷いてあるので大丈夫ですが、ダッジオーブンの内壁や蓋に直接サツマイモが触れないように配置するのが理想です。
ですから、12インチのダッジオーブンにMサイズ程度のサツマイモが4〜5個程度が理想じゃないかと思います。

⑤サツマイモを焼く!

サツマイモを焼く!

サツマイモを焼く!

いよいよ焼く作業です。
画像は工房の薪ストーブでのものですが、寒い季節であれば灯油ストーブで暖をとりながら じっくりと焼くのもオツなもんです。
3時間程度をひとつの目安としていいのではないかと思います。
とは言うものの火力は、それぞれの環境の差があるのですから、長い串を時々刺してみてください。
串がほとんど抵抗なく入るようになれば完成です。
部屋中にサツマイモの焼き上がる良い香りが充満すると思います。
革手袋やミトンなどを使い、火傷などしないように充分注意をしてください。

⑥完成!

焼き上がり!

焼き上がり!

焼き上がってすぐにアツアツを食べるのもいいのですが、熱すぎることもありますし、できればダッジオーブンを火から降ろして30分程度の粗熱をとってから食するのがいいと思います。

おそらくは、大きな失敗もなく「甘くて美味しい焼き芋」が出来たと思います。
単純な手順ですが、満足のいく出来栄えではなかったでしょうか?
「こんな方法もあるよ!」ということがあれば「お問い合わせ」を通して教えてくださると嬉しいです。

本日の一本 006

原 題 The Martian
邦 題 オデッセイ
配 給 20世紀フォックス映画
公 開 アメリカ:2015年10月02日 日本:2016年02月05日
主な俳優 マット・デイモン  ジェシカ・チャステイン
クリステイン・ウイグ  ショーン・ビーン  ケイト・マーラー

芋が出てくる映画で思いつくのはこの一本です。
なんとSF映画です。
まだ観ていない方へのネタバレになってしまうので、極簡単に紹介しますと…
火星でのミッション中に大きな事故があり、主人公マット・デイモン演じるワトニーが死亡したと思われてしまい、一人取り残されてしまう。
次の火星へのミッションは4年後であり、食料も酸素も全然足らない。
しかし、ワトニーは諦めることなく、前向きに生き残る努力をする…。
さぁ、この後どうなるのでしょうか?

出てくるのはサツマイモではなくて、ジャガイモでした。
この記事の最初の項目にも書きましたが、歴史的に見ても、大凶作の時代に救世主となった食料が「イモ」でありました。
ですから、この映画のサバイバルに食料としての「イモ」が出てくるのは、理にかなっていると思うのです。
過去記事の「薪作りに挑戦しよう!!(その2)」 で紹介した本日の一本「極大射程」でヒロインを演じたケイト・マーラーも出演しています。
ストーリーもSFX画像もよくできていると思います。
是非ご覧ください!
Let’s try!

 

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