木の立体パズルを作ろう!

他にも

工房の整頓をしていたら

年に何度か工房の大掃除をします。
もっと整理整頓ができないものかと思うのですが、だらしない性格が災いしてですが、整頓してもしなくても傍目にはその違いが分からないとよく言われます。
本人としては、見た目にも随分と綺麗になったと思うのですが、こと掃除や整頓に関しては、余り評判がよろしくないのは公平に見て事実のようです。(汗)
さて、今回の整理整頓作戦(?)では、普段の掃除では手の入らない場所を中心に取り組みました。
おかげで、工房創設当時(三十数年前)の型紙やら資料やら小物やらが、たくさん出てきました。
皆さんも大掃除している時に、何年も前の新聞や雑誌などが出てきて、懐かしさの余り読み耽ってしまうといった体験はありませんか?
きっとあると思うのですが、今回の工房整理整頓作戦では、「組み木によるパズル」も出てきました。
脱サラをして、木工を志した当時の懐かしい思い出のひとつです。
しばらく眺めながら古い記憶の旅に出てしまいました。
当時は何かを作りたくても、材料も道具も技術もありませんでした。
あるのは「時間」と「思い」だけだったことが思い出されます。
この「組み木による立体パズル」は、比較的単純なものです。
そのため、材料も少なくて済みますし、加工技術もそんなに高度なものは必要ありません。
手道具だけでも、充分に楽しみながら製作できると思いますので、「木工」初心者の方にはDIYチャレンジとしてはオススメの一品です。
秋の夜長にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

組み木による立体パズルを作る

図をご覧ください。
この立体パズルは有名ですので、おそらくネットなどで検索すると、同じものが出てくると思います。
一応、爺の作ったものの寸法を含めて書いておきます。
デザインすることで、もっと太かったり細かったり、短かったり長かったりしてもいいと思いますので、オリジナル寸法を目指してもいいでしょう。
ちょっとした寸法の違いで表情は大きく変わる勉強にもなります。

この立体パズルの構造はとても簡単で、六つのパーツからなっています。
六つとも共通して18㎜×18㎜×120㎜の棒桟です。
上の図と下の図の棒桟番号はそのままリンクしていいます。
 置いた状態もそのまま対応しています。
ですから、上の図で立体的な構造を認識し、併せて下の図で寸法の確認をすれば、全体を理解していただけると思います。

上の図、①と②は右勝手と左勝手(勝手違い)になっているだけで、同じ様な加工をします。
細かな寸法については下の図を見てください。
③と④は一見すると勝手違いの様に見えますが、置き方が反対になっているだけで、実はまったく同じものです。
⑤については厚みの半分の9㎜を切り込むだけのものです。
⑥については18㎜×18㎜×120㎜の棒そのままで、それ以上の加工は不必要です。

実は、9㎜とか18㎜とか寸法書きしていますが、この通り作っても組み立てられません。
身と蓋の関係がそうである様に、凹と凸が同じ寸法だと入らないのです。
木工に慣れてくると、ヤトイザネの逃げ寸法とか、オスメスの逃げ寸法や面尻の逃げ寸法など、意識しないでも身につきますが、最初のうちは経験を積むまで、何度でも失敗をしてください。
木工や DIYの醍醐味のひとつです。
今回の場合、できるだけ正確に寸法通り仕上げ、入らないところはサンドペーパーをかけて、入る様に調整してください。
サンドペーパーは直接手にもってかけるのではなく、木片などにペーパーを巻きつけて焦らず少しずつ材料を減らしていく感覚でかけましょう。
 (ペーパーがけについては、今後どこかの段階でアップします。)

組み立て方について

加工が済んで、それぞれのパーツが仕上がったでしょうか?
今回は立体パズルですので、組み立て(?)方法も解説しておきます。
図をご覧ください。
1. まず④と⑤を十文字に合わせます。
2. 次に②を前後方向に組み入れます。(方向に注意)
3. そして①を⑤に合わせる様に組み入れます。(方向に注意)
4. さらに③を②に合わせる様に組み入れます。(方向に注意)
5. 最後に⑥を穴に通す様に組み入れます。

たったこれだけのことですが、慣れるまでは結構悩ませられるものです。
パズルですから、最初から簡単に完成してしまっては意味がありませんものね。
さて、「古い記憶の旅に出て」しまっていた爺ですが、この記事を書くにあたり、ひとつだけ改めて作ってみました。
何十年も前に作ったものは、「松材」で少し脂がある性質上、滑りが良く無くパズルとしては適当ではなかったと思いました。
当時は手持ちの材料が余りなかったのでしょうね。
今回はしっかりと乾燥した「タモ材」で作ってみましたが、「ナラ材」や「ケヤキ材」など少し硬い材料が最も適していると思います。
それでは また。
Let’s try!

本日の一本 003 「アストリッドとラファエル文書係の事件簿」

今日の一本は映画では無く、テレビドラマシリーズです。
原 題 :Astrid et Raphaёlle
邦 題 :アストリッドとラファエル文書係の事件簿
製 作 :フランス・テレビジョン RTBF
公 開: 2019にパイロット版放送、シーズン4まで放送済み
主な俳優: サラ・モーテンセン  ローラ・ドヴェール

主人公のひとりであるアストリッドは自閉症です。
ですが、興味のあることに対する記憶力や考察力は天才的なものがあります。
このアストリッドが特別な興味を示すのが「パズル」です。
もうひとりの主人公である警視ラファエルとの凸凹コンビが織りなすドラマが、爺の琴線に触れ、大ファンになりました。
現在はシーズン5の撮影が進んでいるらしいので、本当に楽しみです。
皆さんも機会があれば是非観てください。
きっと楽しい時間を持てると思います。

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